Apple、薄型iPhoneと折りたたみデバイスを計画中と報道
Appleは薄型iPhoneを来年導入し、折りたたみデバイスも開発中とされ、折りたたみiPhoneは2026年に登場する見込みです。
Appleは来年、これまでの小規模なアップデートから一転し、薄型iPhoneを発表する見通しです。The Wall Street Journal(WSJ)が12月15日に報じたところによると、新モデルは現在のiPhone Proシリーズよりも低価格になると予想されています。カメラシステムを簡素化することで、Appleは生産コストを削減し、Proモデルほど高度な機能を必要としない、デザイン重視のユーザー層にアピールする狙いです。
さらにAppleは、2つの折りたたみデバイスの開発にも取り組んでいると報じられています。1つはノートパソコンとスマートフォンの両方として機能するデバイス、もう1つはコンパクトな折りたたみスマートフォンです。Appleの計画に詳しい関係者によれば、折りたたみデバイスの開発は数年前から続いているものの、特にヒンジ機構の改良が課題となり、進捗が遅れているとのことです。当初は外折りデザインも試作されましたが、現在は内折りデザインが支持されているようです。
折りたたみiPhoneは2026年に登場すると予測されています。香港を拠点とするHaitong International Securitiesのアナリスト、ジェフ・プー氏は、Appleが慎重な姿勢を見せている背景について、現行の折りたたみデバイスがAppleの厳格な「薄さ」「軽さ」「エネルギー効率」基準を満たしていないためだと説明しています。
このニュースは、Appleの主要な中国市場での競合企業であるHuaweiが9月に折りたたみスマートフォンを発表したことに続く動きです。Huaweiは世界初の二重折りたたみスマートフォンとしてこのデバイスを披露し、同社のコンシューマー事業責任者であるリチャード・ユー氏は、「時代を築く製品」と評し、5年にわたる開発努力の成果だと強調しました。
一方、世界のスマートフォン市場は2年間の大幅な落ち込みを経て、2024年に回復を見せました。しかしIDCのデータによると、Appleの貢献度は限定的でした。Androidスマートフォンはアジア(日本・中国を除く)や中南米、中東、アフリカなどの地域で7.6%の成長を記録した一方、iPhoneの販売増加率はわずか0.4%にとどまると予測されています。
Appleはこれらの報道についてまだコメントを発表していません。同社の大胆な計画は、進化し続けるダイナミックな市場で競争力を維持するための取り組みを反映しています。