Apple、史上最薄のiPhoneを開発中と報道
iPhone 17 Airは、バッテリー寿命やカメラ機能の妥協を伴う超薄型デザインを採用する可能性あり
Appleは、史上最薄のスマートフォンとなる新型「iPhone 17 Air」の開発を進めていると報じられています。この新モデルは、厚さわずか5mmから6mmになると予想されており、MacBook AirやiPad Air、M4チップを搭載したiPad Proの成功に触発され、スマートフォンデザインの限界に挑戦するものです。しかし、この薄型化の追求には、バッテリー容量の縮小や背面カメラを1つに制限するなどの妥協が伴うとみられています。
iPhone 17 Airの超薄型デザインを実現するためには、いくつかの大きな設計変更が行われる予定です。その一例として、最近のモデルに搭載されている底部エッジスピーカーが廃止され、スペースを節約するために片方のイヤピーススピーカーのみが採用される見込みです。また、物理的なSIMカードトレイもなくなり、eSIM技術のみに依存する形となります。これは、アメリカのようなeSIM専用モデルへの移行が進んでいる地域では問題ありませんが、eSIM採用率が低い国々では課題となる可能性があります。
さらに、Appleは自社製の5Gモデムを採用する計画ですが、このモデムはmmWave(ミリ波)をサポートしていないとされており、Qualcommの先進的な5G技術を使用する競合他社に比べてデータ通信速度が遅くなる可能性があります。また、薄型化の影響でバッテリー容量が小さくなり、従来のiPhoneモデルよりもバッテリー寿命が短くなる懸念もあります。
これらの妥協点がある一方で、iPhone 17 Airは、6.6インチのディスプレイとDynamic Island、A19チップ、8GBのRAMを搭載し、性能とエネルギー効率の向上を実現する予定です。また、アルミフレームを採用し、耐久性と軽量化のバランスを図るとされています。
さらに、Appleは2026年後半までに折りたたみ式スマートフォン市場に参入すると予測されています。ディスプレイアナリストのRoss Young氏は、Appleの折りたたみデバイスがこのセグメントへの関心を再び高め、デザインや機能の新たな基準を設定する可能性があると述べています。
長期的には、Appleはスマートグラスやカメラ内蔵型AirPodsなどの革新的な製品を模索しているとされており、これらの最先端デバイスは2027年までに登場する予定です。BloombergのMark Gurman氏によれば、これらの取り組みは新しい技術カテゴリを開拓するAppleの姿勢を示しています。