Halide、2025年に新機能を伴う大規模アップデートを実施

Halide 3.0では、カラーグレーディング、HDR、新しいインターフェースを導入し、プロフェッショナルな写真撮影機能がさらに向上します

人気のiPhoneカメラアプリ「Halide」を開発するLux社は、2025年に「Halide 3.0」(通称「Mark III」)という大規模アップデートを実施する予定です。このアップデートでは、アプリの機能とユーザー体験を向上させる3つの重要な新機能が導入されます。

最も注目されているのが「ワンタップ・カラーグレーディング」です。この機能は、2024年に導入されたHalide独自の「Process Zero」画像処理システムを基盤としており、ユーザーがプロフェッショナルなフィルムルックをワンタップで写真に適用できるようになります。この機能は、Lux社の「Kino」アプリに見られるものに似ています。さらに、内蔵のプリセットだけでなく、他者が作成したカスタムルックをインポートすることも可能で、写真家により自由な創造性を提供します。

また、HDR実装に関する長年の課題にも対応します。iPhoneはAppleのアルゴリズムを通じてHDRをサポートしてきましたが、Halideでは技術的および美学的な理由からこの機能を避けてきました。しかし、iOS 18での進化(特にJPEGのようなレガシーフォーマットに対応する「Adaptive HDR」)を受けて、Halideは新しいHDRシステムを導入する計画です。Lux社は、このシステムが「不自然な明るさ」や「過度に加工された印象」を避ける、洗練されたHDR体験を提供すると強調しています。

さらに、Halide 3.0ではユーザーインターフェースが完全に再設計されます。Halide Mark IIが登場してから5年が経過したことを受け、Lux社はアプリのビジュアルと機能面を刷新することを決定しました。この新しいインターフェースは、カラーグレーディングなどの新機能と密接に統合され、アプリ操作の中心的な存在となります。

コミュニティとの交流を促進するために、Lux社は公式Discordサーバーを立ち上げました。このサーバーでは、Halide 3.0の早期ビルドにアクセスしてフィードバックを提供したり、アイデアを議論したりすることができます。また、1年間にわたる写真チャレンジが開催され、毎週のテーマやリソースを通じて創造性を刺激します。

これらのアップデートにより、HalideはiPhoneを利用するプロや写真愛好家の間で、モバイル写真アプリのトップとしての地位を確固たるものにすることを目指しています。高度なツールと新しいインターフェースの組み合わせにより、モバイル写真アプリの新たな基準を打ち立てることが期待されています。

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