Kino: Halideチームによる新しいiPhone向けビデオアプリ
Kinoは、直感的なインターフェースとプロフェッショナルなビデオ機能を両立させ、iPhoneでの映像制作を再定義します。
著名なHalideカメラアプリを手掛けた開発チームが、iPhoneユーザー向けの革新的なビデオ撮影アプリ「Kino」をリリースしました。プロフェッショナルな機能とユーザーフレンドリーなシンプルさを融合したKinoは、モバイル映像制作に新たなアプローチを提供します。
Kinoのインターフェースは、iPhone標準のカメラアプリに似たデザインで親しみやすさを保ちながら、ホワイトバランス調整やマニュアルフォーカスなどの高度なコントロールにもアクセス可能です。解像度、フレームレート、コーデックなどの設定をカスタマイズできるため、初心者から熟練の映像制作者まで幅広いユーザーに対応しています。
Kinoの目玉機能である「Instant Grade」では、撮影中にライブでカラーエフェクトをプレビューできます。さらに、プロの映像制作者が作成したカラープリセットがプリロードされており、カスタムLUTをインポートして個別のエフェクトを適用することも可能です。撮影データの保存先として、写真アプリまたはファイルアプリを選択できる柔軟性も提供されています。
しかし、いくつかの制限事項もあります。現時点では、4K 120fps Dolby Visionの録画はサポートされていません。また、レンズ間の切り替えに若干の遅延が生じる場合があり、固定レンズポジション間のデジタルズームは利用できません。さらに、60fpsでの手ブレ補正が一貫性に欠ける場合があります。
App Storeでの価格は20ドルで、Kinoはプロフェッショナルスタイルのビデオ撮影をiPhone上で簡略化することを目指したプレミアムアプリとして注目されています。その価格にもかかわらず、映像制作を向上させたいと考えるユーザーにとっては価値のある投資と言えるでしょう。
さらに開発チームは、Kinoの体験をさらに向上させる新機能を搭載した次期アップデート「Casablanca」のリリースを予告しています。