Apple、iOS 18.3ベータ版でHomeアプリにロボット掃除機のサポートを導入

ロボット掃除機がiOS 18.3ベータ版でHomeアプリと統合、主要機能やSiriサポートも追加

Appleは、iOS 18.2の正式リリースからわずか5日後に、開発者向けのiOS 18.3ベータ1を公開しました。このベータ版では、WWDC 2023で発表されて以来、多くのユーザーが待ち望んでいたHomeアプリでのロボット掃除機サポートがついに導入されます。

ロボット掃除機の統合は、当初2023年9月にリリースされたiOS 18には間に合いませんでした。その後、iOS 18.2での追加が期待されていましたが、Apple公式サイトでは今月初めにリリース時期を「年内中」から曖昧な「アップデートで追加予定」へと変更していました。しかし、今回のiOS 18.3ベータ1のコードから、待望の機能が来年初頭に正式導入される見込みであることが示唆されています。

Homeアプリの新しいロボット掃除機サポートにより、ユーザーは電源操作、掃除モードの選択、掃除やモップの進捗状況、バッテリー残量情報などの主要機能にアクセスできるようになります。Appleによると、ロボット掃除機はHomeアプリ内のオートメーションやシーンにシームレスに統合され、Siriにも対応します。例えば、カスタム清掃ルーチンに追加したり、「リビングのスポット掃除を開始して」といったSiriコマンドで、特定のエリアに掃除を指示することも可能です。

iOS 18.3はまだ初期段階のベータテストであり、開発中の機能が再び遅れる可能性も残されています。しかし、ベータ1でのロボット掃除機サポートの導入は、Appleがこのアップデートの準備を着実に進めていることを示しています。このタイミングは、iOS 18.2で機能が見送られたことを踏まえると、期待通りの動きと言えるでしょう。

Appleはまだ、HomeKit対応のサードパーティ製ロボット掃除機に関する詳細を明らかにしていません。しかし、この機能の追加は、デバイスメーカーがAppleのエコシステムに製品を統合する道を切り拓き、スマートホーム市場の拡大につながる可能性があります。

iOS 18.3の正式リリースは2024年初頭を予定しており、Appleのスマートホームプラットフォームにさらなる機能を追加します。これにより、ユーザーは接続された掃除デバイスの管理に柔軟性が生まれることでしょう。

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