Pearla 2.1でiPhoneにオープンゲートとログビデオ録画が登場
最新アップデートでiPhoneの映像制作者向けにS-Log3やN-Logといったプロ向けシネマ機能を導入
Pearlaは、House of Marsが開発した革新的なカメラアプリで、最新バージョン2.1がリリースされました。このアップデートにより、iOS 17以上を搭載したすべてのiPhoneモデルで、プロフェッショナルレベルのシネマ機能が利用可能になります。特に注目すべきは、オープンゲート撮影とログビデオ録画が追加された点で、SonyのS-Log3やNikonのN-Logのカラープロファイルに対応しています。これらの機能は、iPhoneの映像制作者に新たな創造的ツールを提供します。また、Pearla内蔵のフィルムシミュレーションをビデオ録画にも適用できるようになり、プロフェッショナルにとってさらに多用途なアプリとなっています。
House of Marsの創設者であるガイ・キャシディ氏は、iPhoneハードウェアを活用したプロフェッショナルな写真・映像制作におけるアプリの先駆的なアプローチを強調しました。「Pearlaをリリースした際、私たちはカメラセンサーに直接アクセスし、独自の写真現像パイプラインを実装しました。今回は同じことをビデオでも実現しました」とキャシディ氏は説明しています。この新しいアップデートにより、iPhone SEのようなエントリーモデルでも、4Kオープンゲート、ProRes 422ビデオをSony S-Log3映像と一致するようにキャリブレーションして撮影できるようになります。
最近のデモンストレーションでは、PearlaのS-Log3プロファイルとiPhone 16 Proに搭載されたApple Logの比較が行われました。Pearlaの映像は約1段暗く見えたものの、驚くべき結果を示し、プロフェッショナルなワークフローへの統合の可能性を強く感じさせました。この比較により、PearlaがiPhoneのログビデオ能力を完全に引き出しているのか、それとも標準的なダイナミックレンジ内でフラットカーブを使用しているのか、疑問が提起されています。それにもかかわらず、出力された映像は視覚的に魅力的で、プロフェッショナルなシネマプロジェクトに適しています。
Appleがデバイスのネイティブなビデオ機能を強化し続ける中で、House of Marsのようなサードパーティ開発者は、ハードウェアの可能性をさらに広げています。Pearla 2.1は1月にリリース予定で、写真家や映像制作者にとって強力で携帯性の高いソリューションを提供します。アプリの最近のアップデートには、写真家向けの拡張コントロールや新機能も含まれており、創造的なプロフェッショナルにとって多用途なツールとしての評価を維持しています。
画像提供:House of Mars